Blog

JSON::XS とそれにまつわる歴史的な過去の話、まとめ。

今日リリースされた common::sense-3.7 が壊れていた影響で、日本の皆さんが混乱しているようなので、丁寧な JSON::XS の歴史解説エントリをここに記す。

perl-5.18 の hash randomization に関するゴタゴタ

5.17 で JSON::XS のテストがこける

hash randomization の影響。これにたいし、mlehmann 氏は、hash randomization ではセキュリティが強化されないし、意味がないと主張。 修正版をリリースしない。

reini 氏、Cpanel::JSON::XS をリリース(2013-03-01)

https://metacpan.org/module/RURBAN/Cpanel-JSON-XS-2.33_03/XS.pm

JSON::XS の修正がなされないので、ついに forkの術。

reini 氏、JSON.pm に Cpanel::JSON::XS にも fallback できるように要求 (2013-04-06)

https://github.com/makamaka/JSON/pull/8

perl-5.18.0 リリース(2013-05-18)

JSON::XS が修正されないままに perl-5.18.0 がリリースされてしまった! JSON::XS は perl-5.18.0 では cpanm -n しないと入らない。こまったなあ、という状況に。

mst 氏、JSON::MaybeXS をリリース(2013-05-23)

https://metacpan.org/module/JSON::MaybeXS

Cpanel::JSON::XS と JSON::PP のあいだでフォールバックしてくれるモジュール。JSON.pm のかわりにつかえるので、これでなんとか、という思想。

Mlehamann 氏、JSON::XS の問題をなおした版をリリース(2013-05-23)

JSON::MaybeXS に触発されたのかなにかしらないけれど、とにかく perl5.18 でちゃんとうごくバージョンがリリースされて一件落着。

長い月日がながれた

問題は解決し、長い年月がながれていきました。

そして今日!

common::sense 3.70 ぶっこわれる(2013-07-31)

なにか MLEHAMANN 氏がミスったのか、なにかしらないけど、common::sense 3.70 がぶっこわれる。

かんかん腹へる(2013-07-31)

伏原幹氏がおなかへったと主張。

comon::sense 3.71 でなおる(2013-07-31)

3.7 がリリースされてから一時間程度の後、なおりました!! → とおもったらまだなおってなかった!

けど、まあ明日にはなおるだろうから、おちつきましょう。

とりあえずの対応としては

cpanm http://search.cpan.org/CPAN/authors/id/M/ML/MLEHMANN/common-sense-3.6.tar.gz

でいいとおもいます。

まとめ

common::sense の壊れたバージョンが最新だったのはまだ数時間前のことですし、みなさんおちつきましょう。 あと、モメ事関連のリンクは日付をよくみてから反応しましょう。

関連エントリー