JDK の JIT の様子を眺める方法について考える。
実際には 現代のサーバーサイドエンジニアリングでは JDK の JIT がパフォーマンスイシューの原因になっているケースは極めて少ない が、JIT がどんなふうなタイミングで発生しているかを把握しておくことは人生にとって有益だと思う。
ログを出すと若干のオーバーヘッドがあると思うけど、JIT のログは起動直後にちょっと出るだけで量も大したことないので気にしなくていいレベルな気がする。
王道っぽい。
Java 14 以後で利用可能な JEP 349: JFR Event Streaming を使って micrometer などに出力する。この方法だと、JFR が動く前の JIT イベントが取れない気がする。 https://matsumana.info/blog/2020/09/20/jvm-jit-compilation-metrics/
https://matsumana.info/blog/2020/09/22/jvm-jit-compilation-metrics-with-mtail/
-Xlog:jit+compilation=debug というオプションを指定することで、JIT のログを取れる。Unified JVM Logging 形式なので取り回しがわりとしやすいかも。
ref. https://www.slideshare.net/slideshow/embed_code/key/BLJsjK56iDL0y
-XX:+PrintCompilation をつけると、JIT コンパイルログが stdout に出力される。軽く見るにはいいかも。Unified Logging でとれる今となってはあえてこれを使う理由はないかも。
ref. https://www.slideshare.net/nttdata-tech/jit-compiler-jjugccc-2020-fall-nttdata-sakata?slide=42
-XX:+UnlockDiagnosticVMOptions -XX:+LogCompilation つけるとファイルにログが出力される。ファイル名は current directory の hotspot_pid$$.log となる。XML で出力されるので処理しやすいかもしれない。
JitWatch で眺めると楽しい。
ref. https://yuya-hirooka.hatenablog.com/entry/2021/04/30/234227
https://github.com/AdoptOpenJDK/jitwatch/releases/tag/1.4.7 このへんからダウンロードできるので使うとよい。
wget https://github.com/AdoptOpenJDK/jitwatch/releases/download/1.4.7/jitwatch-ui-1.4.7-shaded-mac-m1.jar
java -jar jitwatch-ui-1.4.7-shaded-mac-m1.jar