Kotlin fest 2024 に参加してきたョ
Kotlin fest 2024 に参加してきたんで、そのレポート。 JJUG CCC 2024 Spring から一週間たたずの開催。
https://www.kotlinfest.dev/kotlin-fest-2024
2024年版 Kotlin サーバーサイドプログラミング実践開発
https://speakerdeck.com/n_takehata/kotlin-server-side-programming-practice-2024 https://fortee.jp/kotlin-fest-2024/proposal/9c5d8033-173a-4785-a072-abe61af9a531
竹端 尚人さんの発表。
2021年に発売された Kotlin サーバーサイドプログラミング実践開発 からの状況の変化をおさらいしよう、という内容。
書籍は spring-boot, junit,mybatis みたいな構成だったのを、ktor, Koin, kotest, JOOQ にしたらいいんじゃね、みたいな話。
ほかはともかくとして、mybatis/JOOQ の関係性は3年前と一緒な気がするなァ、とは思いつつ。あと、個人的には SQLDelight とかも気になる。
個人的には、Ktor が DI を実装するということをすでに発表しているので、DI 周りはその動向を注視する必要がありそうというのが気になる。ktor の DI の出来がよかったら、そっちにみんな流れる気がしている。 なので、今 spring boot 使ってる案件とかは、ktor DI が出てから検討した方がよい気がする。いつ出るのか知らんけど。。 https://blog.jetbrains.com/kotlin/2024/03/ktor-2024-roadmap-di-update/
結構、ktor の DI がリリースされると、新規案件では boot よりも ktor を採用するケース増える可能性あるんじゃないかなぁ。どうなるかわからないけれど。
あと、kotest は個人的にはそんなにはまってないです。
この手のテクニカルスタックを選ぶときに、JVM 以外でも動くかということはそろそろ気にしたほうがいい気はしていて、FaaS などで Kotlin/JS, Kotlin/Native を採用するケースも今後出てくると思うので、そうなったときにその環境でも使えるものを選んだ方が楽なんじゃないかなぁという気がしております。
Okioに愛を込めて
https://fortee.jp/kotlin-fest-2024/proposal/b6a4b643-825d-4068-bb58-c659feeb8fbd
RyuNen344 さんの発表。最近、kotlin native 使ってるのもあり、Okio は最近触ってたのでタイムリーな話題。kotlinx.io が公式みがあるものの、Okio にあって kotlinx.io にないものがめちゃくちゃ多いんで、現実的には kotlin native 使う場合は Okio 一択ぽさありますね。
2024年に公開するに相応しいKotlin Multiplatformライブラリを構築する
Atsushi Eno さんの発表。 kotlin multiplatform 用のライブラリを公開するこつ、みたいなセッション。
網羅的に説明されていて良かった。個人的には、maven central は難しすぎるので、何か別のレポジトリを JetBrains がホスティングする未来をお願いしたいところです。
kotlin multiplatform 用のライブラリって今めちゃくちゃ貧弱なので、ライブラリ作ったら案外使われると思うので、チャンスだと思う。Java のライブラリって作っても使われにくいけど、kotlin だと結構いけそうな気がする。
もっとKotlinを好きになる!K2時代のKotlin Compiler Plugin開発
https://x.com/kitakkun_pb/status/1804444762491302176
kitakkun さんの発表。K2 コンパイラのフェーズを細かく日本語で解説してて良かったです。 なんかネタがあったら Compiler Plugin 作ってみたいが、、少なくとも Perl の B tree よりはドキュメント多くていじりやすそうだった。
K2のKotlin IDEプラグインの中を覗いてみよう♪
https://fortee.jp/kotlin-fest-2024/proposal/ff006096-bfbe-4389-8e76-ef2a528a4477 https://speakerdeck.com/yanex/k2nokotlin-idepuraguinnozhong-wosi-itemiyou
Yan Zhulanow さんのセッション。
Kotlin は、IDE と密に連携しながらコンパイラ開発してるっていう話とかもありつつ。 Phase とか整理して並列化されるようになったということで、IDE の安定性も上がるっぽく、楽しみ。
JetBrains のエンジニアは強いマシンスペックのマシンで開発していたが、K2 にしたらメモリ少なくても IDE の開発が可能になったので、メモリ2GBチャレンジが流行った、っていう話がいい話だった。
IDEA の K2 サポート、とはいえまだまだ kotlin native だと挙動不審だったりするので今後に期待。 「IDE のこのエラーは、こういう理由でおきててー」みたいな解説があって面白かった。
Analysis API が公開されるというアナウンスもあり、楽しみ。Compiler Plugin は正直、ネタがパッと思いつかないのだが、、Analysis API は結構興味あり。
その他: Kotlinらしいコードを書こう - Convert Java File to Kotlin File のあとにやること
Kotlin Fest の内容についてですが、 https://y-anz-m.blogspot.com/2024/06/kotlin-convert-java-file-to-kotlin-file.html Kotlinらしいコードを書こう - Convert Java File to Kotlin File のあとにやること というセッション(登壇者体調不良で飛んだセッション)は、kotlin 初心者には良さそうでした。 最近、Kotlin いきなり書くことになってる人とかにおすすめです(普段から書いてる人には当たり前の話が多そう)。