SECOND BRAIN(セカンドブレイン) 時間に追われない「知的生産術」

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長らく積んでて、20241229 読み始めて読み終わった。後半は流し読み。

Amazon のレビューが割れてるのもまぁわかるな〜って感じ。この手の本を読んでる人からすると新しい知見は割と少なくて、とはいえこの手の本を初めて読む人には知見多そうだなぁ、という。

いわゆる パーソナルナレッジマネジメント(PKM) についての本。ということなのだけど。

マイクロソフト社の研究では、アメリカの平均的な社員は、行方不明のメモやアイテム、ファイル探しに年間 76 時間を費やしています インターナショナルデーターコーポレイションのレポートでは、典型的な知的労働者(ナレッジ・ワーカー)は、1日の労働時間のうち 26 パーセントを、さまざまなシステムに分散された情報を探して一元化するのに使っているといいます

というのはちょっと面白かった。なんかそんなことに時間使ってるのねえ、と。

著者は PKM ツールとしての要件を以下のようにしている。

  • ① マルチメディアであること
  • ② 形式張っていない
  • ③ オープンエンド(制限のない自由形式)

https://www.buildingasecondbrain.com/ が著者のサイトだそうなので、興味ある人は読んでみるといいかもしれない。

セカンドブレイン の用途を以下の3つと定義している。

  • 記憶の補助
  • アイデアを結びつける
  • 新しいものをつくり出す

あと、この本の中で提唱されている概念で面白いかなぁと思ったのは CODE。

  • キャプチャー(Capture)
  • オーガナイズ(Organize)
  • ディスティル(Distill)
  • エクスプレス(Express)

の頭文字を取ったものなのだけど。Distill に重きをおいてるのはちょっとおもしろいかも。既存のメモに対して重要部分をハイライトしたり、エグゼクティブサマリー を作ったりすることを大事にしているようだ。

あとは PARA のルールというのも初めて見たかも。 「情報の4つのカテゴリー」( P =プロジェクト、 A =エリア、 R =リソース、 A =アーカイブ)に分類してメモを保存していくのだそうで。 GTD 的といえばそうかも知れない。得てして、日本で流行っているメモ術って、分類するな!!!!! っていうのが多いのだけどこの本では分類してフォルダ分けすることを推奨していて、そこはちょっと目新しかった。

CODE