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最近の Perl6 の動向についてまとめてみた

Perl6 まわりが最近だいぶかわってきているという雰囲気をみなさん感じていらっしゃるかとおもいます。そのあたりについておさらいしてみましょう(時系列はちょっとまちがってるかもしれませんが、たぶんだいたいあってる)。

去年ぐらいまで

去年ぐらいまでは、あまりパフォーマンスは重視されていなかったかんじがします。 「まだパフォーマンスを気にするタイミングじゃない」的な。ただ去年の途中ぐらいで一気に rakudo がはやくなったりしたような気はしました。

nqp の JVM port(4月ぐらい)

https://github.com/perl6/nqp http://6guts.wordpress.com/2013/04/18/nqp-on-jvm-bootstrapped-soon-will-land-in-nqp-master/

nqp というのは Not Quite Perl(6) の略で、Perl6 のサブセットです。

それが JVM で動くようになりました、と。

rakudo が nqp でうごくように

元々 pir とかでかかれてた rakudo が nqp に。また、rakudo への依存がマストじゃなくなりました。バックエンドが変更可能に。

rakudo が JVM でうごく!(5月ぐらい?)

http://6guts.wordpress.com/2013/05/15/rakudo-on-jvm-progress-update-and-some-questions-answered/ https://github.com/rakudo/rakudo

rakudo が JVM でうごくように。まだバギーですが一応うごきます。 JVM なので、ケースによっては Perl5 より高速に実行されたりされうるかんじに。

MoarVM の登場(5末)

http://6guts.wordpress.com/2013/05/31/moarvm-a-virtual-machine-for-nqp-and-rakudo/

_人人人人人人人人_
> 突然のMoarVM <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

Perl6 のために新たにかきおこされた VM として MoarVM が登場。

JVM でもいいんだけどブートストラップが遅すぎるからなんとかするためのもの。 lightweight 指向だという話なので、期待がたかまる。

現状、MoarVM をターゲットに nqp をセルフコンパイルできるように nqp と moarvm を実装している段階。MoarVM 自体はなんとなくだいたいうごいている、ってかんじ。

まとめ

YAPC::NA と jnthn のブログをよんだかんじ、最近の流れはこんなかんじですよ、というおはなしでした。